高脂血症ってどんな病気?
   
 

 
   高脂血症とは、ひと口で言えば「血液(血清)中の脂肪(脂質)の濃度が正常な値より高い病態」のことです。しかし、この濃度変化は血液が脂肪(アブラ)に変わるのではなく、血清中にアブラ成分が多く含まれていることを意味しています。
 病院などで高脂血症と診断されるのは、空腹時採血で血清脂質の総コレステロールが220mg/dL以上(高コレステロール血症)、トリグリセライド(中性脂肪)が150mg/dL以上(高トリグリセライド血症)のときです。診断基準からもおわかりのように、この病態は血液中のコレステロールや中性脂肪の値と深い関係があります。コレステロールや中性脂肪は、それぞれ体内で栄養源となるだけでなく、細胞膜やホルモンその他の材料として貴重な働きをするアブラ成分です。
 体内に存在するアブラ成分にはさまざまな形がありますが、高脂血症はそのなかでもとくに動脈硬化などを引き起こす要因となる過剰なLDLコレステロールや、トリグリセライド(中性脂肪)の値が“危険水域”に入ったことを示す、からだからのシグナルだと考えてください。ちなみに、アメリカなどでは@上半身(内臓型)肥満、A耐糖能異常(インスリンの機能低下のこと)、B高脂血症、C高血圧の4つの異常の組み合わせを「死の四重奏」と呼んでいます。高脂血症と診断されても、本人にはほとんど異常を感じることはありませんが、この“静かなる病変hは動脈硬化の元凶として、確実に死の危険性を高めます。


 



 
         
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