血液型検査 ABO式血液型 Rh式血液型 HLA
Blood Examination
血液型
ABO式血液型=A B O AB
Rh式血液型=Rh + Rh-

 
 血液型には多くのタイプがありますが、ここでは輸血や献血の際に調べられる、ABO式、Rh式、HLAの3つを説明します

1.ABO式血液型
 赤血球の血球膜上にある抗原の種類(型)を決定する検査です。輸血の際、事前に行われる検査で、溶血などの輸血による副作用、新生児の溶血性疾患などが疑われる場合でも行われます。

2.Rh式血液型
 赤血球の血球膜上にあるD抗原の有無を調べる検査です。この検査は、D抗原の有無による輸血時のトラブルを避けるために行われます。日本人の場合、99.5%はD抗原陽性(Rh+)ですが、D抗原陰性(Rh-)の人に陽性血が輸血された場合、抗D抗体を産生し、溶血反応を生じて死亡する危険があります。

3.HLA
 白血球膜上にあるHLA(組織適合性抗原)のタイプを調べる検査です。この検査は、一般的に臓器移植を受ける患者さんと臓器を提供するドナーに対して行われます。近年、型が近似している患者さん0(ホモ→ヘテロ)への輸血により、拒絶反応による輸血後GVHD(移植片対宿主病)を起こす危険があることが分かってきました。このほか血小板・白血球輸血の際の適合性や親子認知を調べるためにも利用されています。
1.ABO式血液型
 ABO式血液型の判定には、赤血球表面の抗原と抗A、抗B血清の反応を調べる表検査と、既知(すでに型のわかっている)血球と血清中の抗A抗体を調べる裏検査を行い、表検査と裏検査の結果が一致してはじめて血液型が確定します。

2.Rh式血液型
 赤血球の血球膜上にD抗原を持っていればRh+、持っていなければRh-となります。

3.HLA
 HLAにはクラス(HLA-A・B・C抗原)分子とクラス(HLA-DR・DQ・DP抗原)分子の2種類があります。クラスはウイルスや腫瘍などの情報を提示する働きがあり、クラスは免疫反応やアレルギー反応の情報提示に関わっています。この検査は、被験者の白血球を検体として細胞表面抗原と特異抗体の反応をみる細胞毒試験や、DNAタイピング法(PCR法)という遺伝子分析により行われます。また、その結果は、WHOの遺伝子型と血清型のリストで分類されます。
1.ABO式血液型
 血液型がわかります。また、輸血時のアレルギーやアナフィラキシー反応の有無、新生児の溶血性疾患の診断にも利用されています。
表検査 抗A血清
抗B血清
+ - + -
- + + -
裏検査 A型血球
B型血球
- + - +
+ - - +
判  定
A型 B型 AB型 O型
2.Rh式血液型
 この検査が特に重視されるのは母胎への輸血です。とくにRh-の母胎に陽性血を輸血した場合、新生児溶血性疾患を引き起こし、死亡する可能性があります。このような危険を避けるため、Rh+の子供を出産したRh-の母親には、抗D血清が妊娠後に投与されます(流産の場合も同様の処置が必要です)。
3.HLA
 移植・輸血・妊娠時の拒絶反応だけでなく、ナルコレプシー、強直性脊椎炎、自己免疫症候群などの病気の発見などに有用です。


 不規則抗体


 
         
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