LDH 乳酸脱水素酵素
Lactate Dehydrogenase
正常値
測定法によって異なる

 LDHは、身体組織中に広く分布するため、血清中のLDH活性の上昇はいずれかの組織に異常があることを示します。このためLDH検査は、組織が損傷しているかを知るためのスクリーニングテストとして心臓、肝臓疾患や白血病などの悪性疾患の診断に利用されます。
 血清中のLDH活性を測定します。LDHは、解糖系の最終の段階でピルビン酸→乳酸の反応を調整する酵素です。LDH活性の測定法には、ピルビン酸を基質としてLDH活性を調べる方法と乳酸を基質とする方法があります。
 正常値は、測定法によって異なります(ピルビン酸を基質とした場合:基準範囲は200〜400 IU/L前後)。
 新生児では50%まで、乳児期では20〜30%の高値を示します。
 
 LDHが高値を示すものとしては悪性腫瘍、膠原病、溶血性疾患などがあります。免疫抗体など阻害因子があらわれた場合や、免疫抑制剤などの投与例では低値になることがあります。
 LDHは5種類のアイソザイムに分類され、LDH1・LDH2は心筋・赤血球、LDH4・LDH5は肝細胞・骨格筋に由来します。LDHだけで特定の疾患を限定するのは困難ですが、アイソザイムを測定することにより、由来臓器を特定することができます。
中〜高度増加
肝疾患 急性肝炎、劇症肝炎
心疾患 心筋梗塞
血液疾患
白血病、悪性リンパ腫、溶血性貧血、悪性貧血、 
悪性腫瘍、急性の筋障害、膠原病など
軽度増加
肝疾患    慢性肝炎、肝硬変
心疾患
うっ血性心不全
腎不全、甲状腺機能亢進症、感染症など


 LDH アイソザイム

 
         
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